ワールドカップの年が再びやってきました。今年の夏、フランス中の人々が街の広場やリビングルームのテレビの前に集まり、「レ・ブルー」の愛称を持つフランス代表チームに声援を送ることでしょう。今大会でも上位進出が期待されています。
サッカーファンにとって、応援も真剣勝負。だからこそ、観戦のお供も大切です。「レ・ブルー」を応援していなくても、次のアペリティフにフレンチテイストを少しプラスしてみませんか。今回は、ワールドカップ観戦パーティーにぴったりの、斬新なアペロのアイディアをご紹介します。
旬の食材が主役のアペロ
大西洋のどちら側にいる人にとっても、6月は初夏の食材を堪能できる絶好の季節です。フランスでは、アプリコットやメロン、走りのトマトが店頭に並び始めます。そこで、旬のフランス産食材を使った特別なレシピを3つご用意しました。夏のワールドカップ観戦のお供に、初夏の恵みを主役にしたアペロをお楽しみください。
フランス産プラム、トマト、アプリコットのタルトレットは、甘みと塩味のバランスが絶妙な、夏らしい軽食です。ミニトマトとオッソー・イラティチーズのマフィンや、ミニトマトとフレッシュ・ゴート・チーズのタルトタタン風もぜひお試しください。
絶対に外せないチーズボード
フランス全土の人々の心を結び付けるものはいくつかありますが、ワールドカップもそのひとつです。そして、美味しいチーズボードにも同じような力があります。
今大会でフランス代表として戦う選手たちは、ヌーヴェル=アキテーヌからノルマンディー、さらにはフランス領ギアナまで、全国各地から集まっています。チーズボードにも、フランス各地の名産品を盛り合わせてみてはいかがでしょうか。ノルマンディー産のカマンベール、名高いブリー・ド・モー、オクシタニー地方のAOPロックフォールなどがおすすめです。理想のチーズボードを追求したい方は、こちらのガイドをご覧ください。
南仏の味
フランス代表チームを長年率いているディディエ・デシャン監督は、プレーヤーとして輝かしいキャリアを築いた後、指導者となりました。「デデ」の愛称で親しまれる彼は、現役時代の全盛期を、白と青のユニフォームで知られるオリンピック・マルセイユで過ごしたことから、今でもフランス第二の都市マルセイユで絶大な人気を誇っています。そんなデシャン監督に敬意を表し、南仏の定番料理であるパニスとアイオリソースを作ってみませんか。ナッツのような風味が感じられるひよこ豆の粉で作るパニスは、上品なフライドポテトを思わせる味わいで、ニンニクの効いたアイオリと相性抜群です。
特別な友情
豆知識:今大会でフランス代表が着用するセカンドユニフォームは、「自由の女神像」の銅の緑青を模した淡いグリーンが採用されています。このユニフォームは、自由の女神像そのものと同様に、数世紀にわたるフランスとアメリカの特別な友情へのオマージュとなっています。
この機会に、フランスのワインやスピリッツとアメリカのカクテル文化を融合させた一杯を作ってみませんか。大勝利を祝うなら、パーティーの幕開けにふさわしいシャンパーニュベースのカクテル5選がおすすめです。
マスのリエット
今大会でフランスの前に立ちはだかる難敵のひとつが、グループステージで対戦するノルウェーです。この試合を観戦するなら、ささやかな食の外交をイメージしたマスのリエットはいかがでしょうか。スカンジナビア諸国は豊富な魚介類で知られていますが、フランスもまた、美味で持続可能な有機養殖マスの世界有数の輸出国です。イズニー産AOPクレーム・フレッシュと香り高いディルを添えたマスのリエットは、フランスの伝統的なアペロの一品として、ノルウェーの人々にもきっと喜ばれるでしょう。
ワールドカップは世界中を熱狂させる華やかなスポーツの祭典です。しかし、その最大の魅力は、国や時差を超えて、同じテーブルを囲みながら昔からの友人や新しい仲間と楽しめることではないでしょうか。まだ応援するチームを決めていないなら、ぜひ一緒に声を上げましょう。Allez les Bleus!(がんばれ、レ・ブルー!)
Contributor
Cook & writer