5分で分かるフランスワイン産地のすべて

By Vicki Denig

できるだけ短時間でフランスワインの知識をレベルアップさせたいですか?そんな方のために、最も人気のあるブドウ栽培地域の概要をまとめた、5分で分かるフランスの銘醸地ガイドをご用意しました。フランスを代表する12の主要産地のブドウ品種やワインの特徴を、ほんの数分で知ることができます。最寄りのワインショップを覗いたり、お気に入りのワインバーのリストを見たりする楽しみが、さらに広がるでしょう!

Everything You Need to Know About French Wine Regions in Under 5 Minutes

この記事の中に

シャンパーニュ  

概要:スパークリングワインの中心地とされるシャンパーニュは、世界最高峰の発泡ワインの産地です。 

主なブドウ品種:シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ 

豆知識:シャルドネだけで造られたワインはブラン・ド・ブラン、ピノ・ノワールやピノ・ムニエだけで造られたワインはブラン・ド・ノワールと呼ばれます。

 

アルザス 

概要:ヴォージュ山脈のふもとに位置するフランス東部のアルザス地域は、辛口から甘口まで、あらゆるタイプのヴァラエタル(単一品種)の白ワインでよく知られています。 

ブドウ品種:リースリング、ゲヴュルツトラミネール、ピノ・グリ、シルヴァーナー、ミュスカ 

豆知識:アルザスは、ビオディナミ(デメター)認証を受けた生産者の数がヨーロッパで最も多い地域です。 

 

ブルゴーニュ 

概要:テロワールという概念の発祥地として知られるブルゴーニュは、地域色豊かな農法で有名です。その少量生産のワインは、世界有数の人気銘柄ばかりです。 

ブドウ品種:シャルドネ、ピノ・ノワール 

豆知識:ブルゴーニュワインの原料となるブドウが採れる土地の区画は、地元ではリュー・ディ(lieux-dits)と呼ばれています。

 

ボジョレー 

概要:ブルゴーニュのマコネ地区のすぐ南に位置するボジョレーは、ガメイ種から造られる爽やかで飲みやすい赤ワインで人気があります。ボジョレーワインの多くは、果実味を際立たせ、タンニンを抑えるマセラシオン・カルボニック(炭酸ガス浸漬法)で造られています。 

ブドウ品種:ガメイ 

豆知識:ボジョレーには多くのナチュラルワイン生産者があり、フランスのヴァン・ナチュール運動の発祥地とされています。 

 

ローヌ渓谷 

概要:フランスのローヌ渓谷は、北ローヌと南ローヌという2つの地域に分けられます。北ローヌは素朴で熟成に適したシラーの産地として、ローヌ南部は手頃な価格のデイリーブレンド用品種の産地として有名です。両地域では白ワインも生産されていますが、赤ワインが主流です。 

ブドウ品種:シラー、グルナッシュ、ムールヴェードル、ヴィオニエ、マルサンヌ、ルーサンヌ 

豆知識:北ローヌの生産量は、ローヌ渓谷全体の5%ほどに過ぎません。

 

ジュラ  

ブルゴーニュとボジョレーの東に位置するジュラは、フランスで今最も勢いのある産地の一つです。この地域で主に造られているのは、ピリッとした酸味のある赤ワインと、口の中をコーティングするようなテクスチャーの白ワインで、そのほとんどに地元の固有品種が使用されています。ジュラにもボジョレーと同様に、アンヌ・エ・ジャン・フランソワ・ガヌヴァ、ピエール・オヴェルノワ、ベネディクト・エ・ステファン・ティソなどの有名なナチュラルワイン生産者がいくつかあります。 

ブドウ品種: 

サヴァニャン、シャルドネ、プールサール、ピノ・ノワール、トルソー 

豆知識:ジュラは、酸化熟成させるスペインの有名なシェリーに似た、希少なヴァン・ジョーヌ(黄色いワイン)の生産によって高く評価されています。ヴァン・ジョーヌ用のワインは発酵後、樽で6年以上熟成させることで酸化が進みます。その過程で樽の中の液体量が減り、(フロールのような)酵母の膜ができるため、他とは違う濃厚で風味豊かなワインができます。 

 

コルシカ島  

概要:コルシカ島はフランスで唯一、島にあるワイン生産地です。塩分を含んだ潮風が吹くため、ブドウ畑の風通しが良く、土壌の塩っぽさがワインの味わいにもよく感じられます。 

ブドウ品種:ニエルッキオ、カンノナウ、ヴェルメンティーノ 

豆知識:正式にフランスの一部になるまで、コルシカ島はフランス領になったりイタリア領になったりを繰り返していました。そのため、コルシカ島の文化は今でもイタリアからさまざまな影響を受けています。

 

プロヴァンス  

概要:赤ワインや白ワインも少しは生産されていますが、プロヴァンスは世界的なロゼワインの代名詞になっています。プロヴァンスのロゼワインは概して数種類のブドウ品種から造られ、海の影響を受けた爽やかなフレーバーで人気があります。 

ブドウ品種:サンソー、ムールヴェードル、グルナッシュ、ロール(ヴェルメンティーノ) 

豆知識:フランスのロゼワインの40%以上がプロヴァンスで生産されています。 

 

ラングドック 

概要:ブドウ栽培とワイン醸造に関して、ラングドックにできないことはありません。ラングドックはボリューム感のある赤ワインで有名ですが、(甘口の)酒精強化ワインの生産も盛んです。また、「メトード・トラディショネル」(シャンパーニュ地方で今も採用されているスパークリングワインの伝統的製法)の発祥地でもあります。 

ブドウ品種:グルナッシュ、シラー、ムールヴェードル、カリニャン 

豆知識:ラングドックは直訳すると「オックの言葉(Language of Oc)」で、南仏の方言であるオック語にオマージュを捧げた地名です。ちなみに、「オック(Oc)」は現代フランス語の「ウィ(Oui)」に当たります。

 

シュド・ウエスト(南西地方) 

概要:フランス南西地方は、隣接するボルドーの陰に隠れがちですが、決して見過ごすことはできません。ボリューム感のある赤ワインや、爽やかで飲みやすい白ワインは、ボルドーの高価なワインに代わる手頃な銘柄です(シュド・ウエストは、コニャックやアルマニャックなどの蒸留酒がお好きな方にもお勧めの産地です)。 

ブドウ品種:コット(マルベック)、タナ、メルロー、ネグレット、プティ・マンサン 

豆知識:シュド・ウエストの高品質で手頃な辛口ワインを探す際に注目すべき4大アペラシオンはカオール、ガイヤック、ベルジュラック、ビュゼです。甘口ワインが好きな方から人気があるのは、モンバジャックとジュランソンです。

 

ボルドー  

概要:ボルドーのブドウ栽培地域はガロンヌ川を挟んで左岸と右岸に分かれています。左岸の赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンが主体ですが、右岸の赤ワインはメルローが主体です。ボルドーで1級の格付けを持つ五大シャトーはすべて左岸にあります。ボルドーでは、バルサックとソーテルヌのアペラシオンを中心に、甘口ワインの生産も盛んです。両岸の間にある地区は、アントル・ドゥー・メールと呼ばれています。 

ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、カベルネ・フラン、ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン 

豆知識:ワイン格付けの草分けである1855年のメドック格付けは、最高品質のボルドーワインを他の地域のワインと差別化するために、ナポレオン3世の要請を受けて制定されました。

 

ロワール渓谷 

概要:フランス北中部(オルレアン市周辺)からミュスカデの産地である大西洋岸まで広がるロワール渓谷は、フランスで最も多様性に富んだ銘醸地の一つです。この地域で有名なのは、ミュスカデやサンセール、プイィ・フュメから造られる爽やかな辛口の白ワイン。そして、カベルネ・フランから造られる、アーシーで胡椒のような風味を持つ赤ワインです。ロワール渓谷の中央部で採れるシュナン・ブランは、骨格のしっかりした辛口から極甘口まで、さまざまなスティルワインやスパークリングワインに使用されています。 

ブドウ品種:シュナン・ブラン、カベルネ・フラン、ソーヴィニヨン・ブラン、ムロン・ド・ブルゴーニュ 

豆知識:ロワール渓谷は、手頃で上質な美味しいワインをお探しの方にお勧めの産地です。

  

テイストフランスマガジン発行のメルマガを読む

このフィールドにご記入
登録が確定しました