単なる香りだけではない、天然甘口ワイン

By Christelle Zamora

天然甘口ワインのカテゴリーでは、ワインのなかでも最も美しい香りが感じられます。その物語に耳を傾けましょう。

Vin doux naturels

クロエが初めてバニュルスのグラスに鼻を近づけた時の感覚は驚きでした。そして、その若い女性はピアニストにようにワインの香りをひとつひとつ解読しようとしました。ショコラ、バニラ、モカ、くるみ、プルーン、キャラメル、コーヒー、カカオの香りが彼女の記憶を呼び覚ましました。クロエは記憶のなかを旅し、子供時代のスパイスの棚の中に入り込みました。これらのワインの香りの展開があまりにも豊かで、クロエは文字通り恋に落ちました。彼女はリヴザルトに目がないものの、特にモーリーが好きです。驚いたことに、これらのワインは「酒精強化」されていること気が付きます。2度目のタイムスリップ...「ミュタージュ」の製法は、1235 年に発見されました。3度目のタイムスリップ:マジョルカ王国の皇帝医でもあったアルノー・デ・ビラノバによって。その製法は?ブドウ果汁の発酵中に96%アルコールを添加します。その結果ブドウの天然の糖分がアルコール発酵を停止することで保存され、アルコール度数の高い(15-18%)ワインになります。

太陽のワイン

好奇心に駆られたクロエは、南フランスのルシヨンを訪れます。熟成庫を見たときは驚きでした。大樽、半樽、樽と呼ばれる巨大な樽がサイズによって並べられていました。屋外では、Dames-Jeannes内のワインが太陽の日差しを浴びています。こうしたワインの熟成方法により空気の交換ができることがわかりました。これがこれら独特な香りの由来です。次にクロエはワイン畑で何が起きているか見に行きました。4度目のタイムスリップ: スペイン由来のワイン品種であるグルナッシュは、中世にアラゴンの近隣の州からルシヨンに入ってきました。クロエはこれらのワインの秘密は太陽のブドウ品種にあることを発見します。

香りの次に、天然甘口ワインのボディについても認めなければなりません。鴨、燻製の肉、ビターチョコレートのアントルメ、青カビチーズにさえよく合う、大したボディです!

 

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