感謝祭の食卓におすすめのフランスワイン5選

ロワール地方のシュナン・ブラン

酸が高く、果実味豊かなシュナン・ブラン種は、スタッフィング（詰め物）からサツマイモ料理まで、感謝祭のごちそうとの相性が最も良いワインの一つです。シュナン・ブラン種のワインは、はちみつや青りんごの風味で知られており、りんごがよく使われる秋の料理とも絶妙に合います。

おすすめの銘柄： アルノー・ランベール「クロ・ド・ミディ」（Arnaud Lambert - Clos de Midi）、シャトー・イヴォンヌ「 ソーミュール ・ブラン」（Château Yvonne - Saumur Blanc）、ドメーヌ・ギベルトー「クロ・ドゥ・ギショー」（Domaine Guiberteau - Le Clos de Guichaux）

アルザスのリースリング

リースリング種に対する固定観念は捨ててください。甘口が多い印象がありますが、実はまだあまり知られていない極辛口のスタイルが数多く存在するのです。リースリングの稲妻のような酸味は、マッシュポテトのグレービーソース添えやインゲンのキャセロールといった肉以外の重めの料理との相性が抜群です。辛口リースリングは酸度が高く、これから始まるボリュームたっぷりの料理に備えて、食欲を刺激してくれます。

おすすめの銘柄： トリンバック「リースリング」（Trimbach - Riesling）、アルベール・ボクスレ「リースリング」（Albert Boxler - Riesling）、ライツ・アインズ・ツヴァイ「ゼロ・リースリング」（Leitz Eins Zwei - Zero Riesling、ノンアルコール）

ボジョレーのガメイ

ガメイ種は、豊かな果実味、酸が高く、タンニン控えめという三拍子が揃っているため、感謝祭の料理との相性が抜群です。冷やして気軽に楽しめる赤は、七面鳥、鶏料理、クランベリーソース、その他さまざまな料理とうまく調和します。赤ワインを1本だけ選ぶなら、この果実味あふれるガメイを強くおすすめします。プロのアドバイス：ボジョレー・ヌーヴォーではなく、ボジョレーの10のクリュから選んでください。

おすすめの銘柄：ティラルドン「レ・ヴィブラシオン」（Thillardon Chénas - Les Vibrations）、マルセル・ラピエール「レザン・ゴーロワ」（Marcel Lapierre - Raisins Gaulois）、ジャン・クロード・ラパリュ「コート・ド・ブルイィ」（Jean-Claude Lapalu - Côte de Brouilly）

ブルゴーニュのピノ・ノワール

ピノ・ノワール種は、ガメイと同じく酸が高く、タンニンが控えめであるため、非常に汎用性の高いワインです。しかし、ボジョレーのガメイと比べ、ピノ・ノワールは土っぽさがあり、より旨味が感じられます。ただし、ボジョレーのガメイと同様、少し冷やして飲むことをおすすめします。プロのアドバイス：ブルゴーニュのピノ・ノワールは高価になりがちなため、大手生産者のプルミエ・クリュやグラン・クリュを探すよりも、高品質な家族経営のワイナリーから、ブルゴーニュ・ルージュやその他のエントリーレベルのワインを選ぶことをおすすめします。

おすすめの銘柄： プルニエ・ボヌール 「ブルゴーニュ・ルージュ」（Prunier-Bonheur - Bourgogne Rouge）、ジスレイヌ・バルト「ブルゴーニュ・ルージュ レ・ボン・バトン」（Ghislaine Barthod - Bourgogne Rouge ‘Les Bons Bâtons'）、ドメーヌ・ド・モンティーユ「モンティーユ」（Domaine de Montille - Monthélie）

ボルドーまたはロワール地方の甘口ワイン

デザートとワインは同時に楽しめないなんて、誰が言ったのでしょうか？むしろ、強くおすすめします。デザートワインのペアリングを台無しにするのは、極辛口のワインを一緒に飲んでしまうこと。美味しいデザートワインを探すなら、ボルドーのバルサックやソーテルヌ地区、ロワール地方のコトー・デュ・レイヨンやカール・ド・ショーム地区のシュナン・ブランの甘口ワインがおすすめです。

おすすめの銘柄：シャトー・ド・ラ・ルレリー「コトー・デュ・レイヨン」（Château de la Roulerie - Coteaux du Layon）、シャトー・ド・セロン（Château de Cérons）

Taste France Magazine編集部より― ― 読者の皆様、今年のサンクスギビングデーが、ワインに彩られた楽しいものとなりますように！