春の旬を味わう、おすすめのフランス食材(レシピ付き!)

By Vicki Denig

新鮮なフルーツ、風味豊かな野菜、刺激的な味わいのゴートチーズが好きな人にとって、春ほど心躍る季節はありません。冬の寒さがやわらぎ始めると、フランス各地の農園に緑が芽吹き、農家から旬の豊かな恵みが届きます。例年のことながら、旬の食材を知っておくことは大事です。何から始めればいいのか分からない?そんな方のために、この春に味わいたいフランスの代表的な食材を厳選し、それぞれの味わいを引き立てるレシピやワインとともにご紹介します。

Spring products

春のレシピにおすすめのフランス食材

 

🌿 青果(果物・野菜)— フランス産アスパラガス、いちご、スウィートオニオン 

 

春先には、心待ちにしていた旬の食材——新鮮ないちご、誰もが好きなアスパラガス、そしてさまざまな料理に使える香り高いスウィートオニオンが食卓に並びます。中でも人気があるのが、プロヴァンスとカマルグの間に位置する地方で栽培されるニーム産いちご。小粒ながらも風味が凝縮されたガリゲット種やシフロレット種は特に人気が高く、3月頃から店頭に並び始めます。そのまま味わうのはもちろん、お気に入りのデザートにもぜひお使いください(以下に、レシピをいくつかご紹介しています)。

 

同じ頃、春の訪れを告げる風味豊かなフランス産アスパラガスも出回り始めます。AOP ランド産ホワイトアスパラガスをはじめ、さまざまな色合いのものがあり、ハーブを思わせる風味と多彩な調理法で人気があります。抗酸化物質、食物繊維、ビタミンB群を豊富に含むアスパラガスを、甘いAOP セヴェンヌ産スウィートオニオンと合わせて調理すれば、独特の味わいが引き立ちます。オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地方の段々畑で栽培されるスウィートオニオンは、みずみずしさと甘みで知られ、あらゆるレシピにアクセントを添えてくれます。

🧀 乳製品 — AOP サントモール・ドゥ・トゥーレーヌ&ヴァランセ 

 

ゴートチーズはフランス料理に欠かせない食材。特に春の料理ではその存在感が際立ちます。おすすめは、サントル=ヴァル・ド・ロワール産のAOP サントモール・ドゥ・トゥーレーヌヴァランセ AOPの2つです。サントモール・ドゥ・トゥーレーヌは1996年にAOPの認証を取得。青みがかった灰色の外皮とクリーミーな食感、熟成が進むにつれて増していくナッツのような風味が特徴です。

豆知識:このチーズは真ん中にライ麦の藁を1本通してから、表面に塩と灰をまぶし、8日間以上熟成させます。

その2年後にAOPの認証を受けたヴァランセも、淡い灰色から青みがかった灰色の外皮が特徴です。こちらは、上部が切り取られたピラミッドのような形状で、熟成期間は11日とやや長めです。このクリーミーなチーズも、サントモール・ドゥ・トゥーレーヌと同様に、熟成するにつれて硬くなり、ナッツのような風味が増していきます。

プロのアドバイス:どちらのチーズも、サーブする30分前までに冷蔵庫から出しておくと、より美味しくお召し上がりいただけます。

🥩 肉・魚 — シストロン産ラム肉(IGP、ラベル・ルージュ)&ブルトン産オマールブルー

 

青果やチーズだけでなく、旬なタンパク質も春ならではの楽しみです。春に人気の肉といえば、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地方原産のシストロン産ラム肉(IGP、ラベル・ルージュ)。イースターの食卓でおなじみですが、その味わいを堪能できるのはお祝いの席だけではありません。ラベル・ルージュとIGP認証の両方を取得したシストロン産ラム肉は、淡い色合い、柔らかさ、まろやかな風味を保つために、非常に厳格な基準を守って飼育されています。例えば、雌羊は認可された3品種(メリノ・ダルル種、ムレルー種、プレアルプ・デュ・シュッド種)のいずれかであること、適切な栄養と発育を確保するために年間6カ月以上は放牧することが義務付けられています。

肉を食べない方に人気なのは、春に旬を迎えるブルトン産オマールブルーです。フランス西部の大西洋沿岸で水揚げされる「甲殻類の王様」は、引き締まった身や甘み、潮の香り漂う風味で知られ、テルミドールやビスクなどのさまざまな料理に欠かせない食材です。

💡 豆知識:オマールブルーは2本のハサミと5対の歩脚を持ち、体長は30〜50 cmに達することもあります。

🍓 ナッツ&スイーツ — いちごに注目

 

リッチなくるみやマロンクリームの季節が終わり、春になれば、軽やかで華やかなデザートの出番。ニーム産いちごとタヒチ産バニラビーンズの絶妙な組み合わせからは、ストロベリーチーズケーキシャトーヌフ・デュ・パプ香るいちごタルト(レシピは下記参照)、いちごとバジルのシャルロットなど、季節感あふれるデザートが生まれます。こうしたレシピには、AOP ポワトゥ=シャラント産バターイズニーやブレスのAOP クレーム・フレッシュもお忘れなく。

🍽️ この春に味わいたいフランス料理レシピ5選

 

アスパラガスサラダとクロタン・ド・シャヴィニョル

旬の野菜と春のチーズを取り合わせた、フランスらしいランチにぴったりの一皿。アスパラガスと酸味のあるゴートチーズを使ったホットサラダは、作りやすく、ヘルシーなのに食べ応えがあります。(ディナーなら、野菜のヘルシーなサイドメニューにもおすすめ。)野菜をもっと増やしたい場合は、お好みのレタスを敷いた上にアスパラガスを盛り付けましょう。

ブランチにぴったりなそば粉のクレープ

自宅でクレープを作るのは難しそうに思えるかもしれませんが、プロのシェフに言わせれば、このそば粉のクレープはアメリカンパンケーキより簡単だそうです。甘くないブランチが好きな方は、アスパラガスとほうれん草を包み、ポーチドエッグをトッピングしたクレープをどうぞ。

ホワイトアスパラガスとエメンタールチーズのクラフティ 

クラフティといえばフルーツを入れた甘いデザートの印象が強いですが、この塩味のクラフティも一度食べれば虜になる一品。旬のAOP ランド産ホワイトアスパラガスとIGP サヴォワ産エメンタールチーズをたっぷり使った一品は、クリーミーでほっとするような味わいが魅力。アスパラガスが苦手な方にもきっと気に入っていただけるはずです。

シストロン産ラムレッグのイースター・ロースト

ラムレッグのローストはイースターだけのごちそうではありません。肉好きには、年中喜ばれる風味豊かな料理です。IGP ドローム産白ニンニク、ローズマリー、ローリエ、IGP ゲランド産フルール・ド・セルを使った香草風味のメインディッシュは、後を引く美味しさ。(余ったら、シストロン産ラム肉ラップ ミントソース添えにリメイクして翌日のランチにどうぞ。)

シャトーヌフ・デュ・パプ香るいちごタルト

デザートとワインは別物だなんて、誰が言ったのでしょうか?このユニークな甘いタルトは、フレッシュないちごとAOC シャトーヌフ・デュ・パプのマリアージュが楽しめます。オリジナルティあふれるフルーツデザートは、食事を最高の気分で締めくくってくれるだけでなく、(ここだけの話)翌朝の贅沢な「ご褒美」ブレックファストにもなります。

🍷 春におすすめしたいフランスワインのペアリング

 

春先にも、美味しいワインが欠かせません。暖かくなるにつれて、冬の重めの赤から、爽やかな白、ロゼ、軽めの赤へと切り替える楽しみを味わいましょう。AOP トゥーレーヌのソーヴィニヨン・ブラン主体の白は、旬のアスパラガスやゴートチーズとの相性が抜群。一方、AOC ブルゴーニュのピノ・ノワール主体の赤は軽やかな酸味と程よいタンニンが特徴で、シストロン産ラム肉(IGP、ラベル・ルージュ)にぴったりです。

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