Cotes_Provence

コート・ド・プロヴァンス

Provence-Alpes-Côte d'Azur
生産地
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール

フランス南東部では、2600 年前から、海岸や海沿いの断崖から低木の広がる内陸部まで、アペラシオンが広がっています。プロヴァンスの絵葉書の風景には、信じられないほど多様な地下土壌、気候、ぶどう品種が隠れているのです。おかげで太陽の光をいっぱいに浴びた3色のワインが生まれ、なかでも圧倒的に多いのがロゼです。

知っておきたいこと

フランスで最も古いぶどう畑のひとつ。紀元前 600 年頃、マルセイユの街を建設したフォカイア人がぶどう栽培を取り入れたのが始まりです。それは、ローマ人がぶどう栽培を取り入れ、聖職者や貴族たちが引き継いでゆく前のことです。1977 年にAOC(原産地呼称)認証を受けたコート・ド・プロヴァンスは現在、2 万ヘクタール以上の面積を有します。海辺と丘と山の間には、2 種類の下層土(石灰岩と結晶質)があり、7 種類の黒ぶどう品種(サンソー、グルナッシュ、ムールヴェードル、シラー、ティブーレン、カベルネ・ソーヴィニヨン、カリニャン)と4 種類の白ぶどう品種(クレレット、ロール、セミヨン、ユニ・ブラン)が栽培されています。これに様々な微気候が加わることで、モザイク状の典型的なテロワールが生まれ、5 つの名称(サント・ヴィクトワール、フレジュス、ラ・ロンド、ピエールフー、ノートルダム・デ・ザンジュ)もできました。こうして、3 つのカラーと信じられないほど豊かな香りのバラエティが誕生したのです。

特筆するべきこと

香り

香り

白ワインでは、果実、白い花、ハーブを組み合わせた繊細でデリケートなアロマが特徴です。ロゼはより豊かで、柑橘類、花、赤い果実、エキゾチックな果実の香りもします。赤では、若いワインはチェリー、ストロベリー、ラズベリー、カシスなどの香りがしますが、オールドヴィンテージはブラックフルーツ、スパイス、地中海の低木の香りが特徴的です。
視覚的に

視覚的に

コート・ド・プロヴァンスのワインは、白であれば緑がかった淡い黄色、ロゼであれば淡いピンク、赤であればルビーから紫の色をしています。
味覚的に

味覚的に

白は酸味とボリューム感がありますが、重苦しさはありません。ロゼワインは、クリーンでフレッシュです。赤では、タンニンがしなやかに溶け込んでいます。

編集後記

« 一般に信じられていることとは異なり、ロゼは現代になって作られたものではなく、2500 年以上も前から存在しています。また、若いうちに飲まなければならないわけでもありません。熟成が進むにつれ、熟した果実、スパイス、花の香りが強くなり、素敵な驚きをもたらしてくれます! »

利用方法

保存

コート・ド・プロヴァンスのワインは、平均して 5 年から 8 年は保存できます

いつ

コート・ド・プロヴァンスは非常に多彩なので、ちょっとしたアペリティフから洗練されたディナーや夏のバーベキューまで、あらゆるタイプの食事に適しています。

とのペアリング

白におすすめなのは、マグロのタルタル、ホタテのリゾット、ローストアプリコットなど。

ロゼに合うのは、茄子のキャビア、アスパラガスを添えたスクランブルエッグ、グラブラックス(北欧風塩漬けサーモン)、ズッキーニのグラタンなど。

赤ワインには、子羊のハーブ焼き、牛肉リブのグリル、プロヴァンス風シチュー、イチジクの蜂蜜漬けなど。

テイストフランスマガジン発行のメルマガを読む

このフィールドにご記入
登録が確定しました