エレガントで爽やか、そしてさりげなくフランスらしいキール・ロワイヤルは、シャンパーニュとクレーム・ド・カシスで作るクラシックなカクテル。祝宴やパーティーのアペリティフにふさわしい、フランスの定番レシピをご紹介します。
キールは、ブルゴーニュ産の辛口白ワインに、同じブルゴーニュ地方ディジョン産のカシスリキュール、クレーム・ド・カシスを合わせた、フランスのクラシックなアペリティフです。その名の由来となったのは、ディジョン市長であったフェリックス・キール。彼は、20世紀半ばに公式レセプションでこのカクテルを振る舞い、地元のテロワールと美味を宣伝したそうです。キール・ロワイヤルは、こうした伝統を受け継ぎながら、白ワインをシャンパーニュに変えた、お祝い事にぴったりのバージョン。シンプルでありながらエレガントなアレンジによって、弾けるような爽快感と洗練された魅力がプラスされ、フランスのアペリティフ文化や特別なシーンに欠かせない華やかなカクテルへと進化しました。
キール・ロワイヤルの主役は、フランスらしい2つの材料です。一つは、ディジョンをはじめとするブルゴーニュ地方と縁の深いカシスリキュール、クレーム・ド・カシス。もう一つは、きめ細かな泡とすっきりした酸味がリキュールの豊かな果実味と絶妙にマッチするシャンパーニュ。素材の質にこだわるフランスの美食文化を象徴するような組み合わせから生まれたキール・ロワイヤルは、手軽に作れるエレガントなシャンパーニュカクテルの代表格です。
キールには他にも、上品な味わいのバランスはそのままにアレンジの幅を広げる、魅力的なバリエーションがあります。シャンパーニュの代わりにクレマン・ダルザスやクレマン・ド・リムー、クレマン・ド・ロワールといったスパークリングワインを用いる「キール・ペティヤン」は、手頃な価格で泡立ちのよい華やかなカクテルに仕上がります。ブルターニュ地方の「キール・ブルトン」は、ワインの代わりに爽やかな地元産のシードルを使うため、さらにフレッシュでフルーティーな味わい。ノルマンディー地方の「キール・ノルマン」は、辛口のシードルに少量のカルヴァドスを加えたもので、温かみのあるアップルブランデーの風味がカシスの甘みと見事なハーモニーを奏でます。
準備に必要な時間
材料 For
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1杯分:
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作り方
1
シャンパーニュ用のフルートグラスを冷蔵庫に数分間入れるか、または氷水を入れて冷やしておく。氷水は使用する前に捨てる。
2
グラスの底にクレーム・ド・カシスを注ぐ。よく冷えたシャンパーニュを、泡を消さないようにゆっくりと注ぐ。かき混ぜないこと。クレーム・ド・カシスは自然にシャンパーニュと混ざり合う。
3
仕上げに、フレッシュラズベリーを数粒、またはカシスを一粒添え、クレーム・ド・カシスの風味を引き立てる。よく冷えた状態で、すぐにサーブする。