ロワール渓谷は、美味しい料理に溢れた、ワインツーリズムに最適な美しい地域です。ミュスカデからトゥレーヌまで、1時間のクイックツアー、週末のお出かけ、1週間の旅、またはさらに長期の旅行のいずれをお探しの方にも、この地方のぶどう畑はおすすめです!ロワール渓谷の主な見どころをいくつかご紹介しましょう。

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ユネスコ世界遺産に登録され、メーヌ=エ=ロワール県(Maine-et-Loire)のシャロンヌ=シュル=ロワール(Chalonnes-sur-Loire)とロアレ県(Loiret)のシュリー=シュル=ロワール(Sully-sur-Loire)との間に位置するロワール渓谷のぶどう畑群もまた、近年のワインツーリズムの急激な高まりとともに、高い人気を誇る旅の目的地となっています。「ワインセラーツアー」認証を受けた350のぶどう畑のネットワークを見るだけでも、それが本当だとわかります。旅行者は自転車や自動車でぶどう畑を巡る旅を楽しめるほか、500マイルの「Wine Route(ワイン・ルート)」トレイルを辿ったり、ワイナリーの散策路をそぞろ歩いたり、ワイン醸造学の入門講座を受講したり、あるいはソーミュロワ(Saumurois)地方とトゥレーヌ(Touraine)地方の岩の中に直接掘り込まれたワインセラーを訪れたりすることができます。この地域は温かいもてなしの精神によって評判を築いてきました。緩やかな起伏のある風景に囲まれたぶどう畑、ロワール川の岸壁や独特な川の流れなど壮大な景観をバックに佇むぶどう畑等、様々な畑が存在します。

© © Steven Frémont

ミュスカデに注目!

旅の始まりはュスカデの栽培地帯がおすすめです。フランス西部ナント地区の中心に位置し、多種多様なぶどう畑を訪れることができます。この生産地は現在、特にヴィンテージワインの産出によって人気を集めています。メスドン=シュル=セーヴル(Maisdon-sur-Sèvre)のオート・フェヴリー(Haute-Févrie)ワイナリーのツアーは特におすすめ。セバスチャン・ブランジェの独特でシンプルな戦略に基づいて、美味しいオーガニックワインの試飲やワインセラーの見学をすることができます。「私たち家族経営のワイナリーは、旅行に来てくださる方をおもてなしし続けることは大切だと考えています。じかに顔を合わせるこうした交流を、私たちはお客様と同様に楽しんでいますし、私たちのフィロソフィをお客様とシェアしたり、ここでの仕事の様子を説明したりすることができます」。

次におすすめなのが、ル・ヴォワイヤージュ・ドン・ル・ヴィニョーブル(Le Voyage dans le Vignoble:ヴィンヤードを巡る旅)と呼ばれる風光明媚なルートです。ナントから風光明媚なイタリア式の街クリッソンまでのルート上には10か所の訪問先が設定されています。「ナント・ワインツアー」の作成者であるフランク・パスキエは、自身の8人乗りのミニバンを使って、ワイナリー巡りやぶどう畑でのワインテイスティングを目玉とした半日または終日のツアーを実施しています。「ここ45年で、ミュスカデとロワール渓谷地域のワインツーリズムのレベルは本当に上がりました」

© ©Louis-Laurent Grandadam

ヴィランドリーでさくっとテイスティングはいかが?

ロワール渓谷沿いに川を遡り、トゥレーヌに向かいます。トゥールには地場産のワインを堪能できる素晴らしいバーがたくさんあることは言うまでもありません。このエリアでもワインツーリズムは急成長しており、意表を突くような内容のツアーパッケージも提供されています。クリストフ・プルートーはそうした事業者のひとりです。情熱的でオリジナリティ溢れるワインのエキスパートで、「7本のワイン、7つの庭(7 Wines, 7 Gardens)」と「7本のワイン、7つの城(7 Wines, 7 Castles)」と名付けた、個性的で感覚に訴えるワインのテイスティング・イベントをヴィランドリー城など特別な場所で開催しています。また、トゥールからほんの数マイル郊外に位置する生産地ヴーヴレ(Vouvray)の中心部では、ミリアム・フアス=ロベール(Myriam Fouasse-Robert)によってランデヴー・ドン・レ・ヴィーニュ(Rendez-vous dans les vignes:ヴィンヤードのランデブー)と呼ばれるもう一つの観光スポットが生まれました。ここではユニークな試飲ツアーや散策ツアー、ぶどうの樹々に囲まれてのピクニック、テイスティングの講習が行われ、子供向けに企画されたグルメ・ウォーキングツアーも用意されています。ロワール渓谷はすでにその美しい城で世界的に知られていましたが、今ではその地に広がるぶどう畑だけでも、旅の目的地としてトップクラスの人気を博しているのです。

© ©Louis-Laurent Grandadam

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