「必ず訪れてほしいフランスの地方」:バッサン=ダルカション地方

Taste France Magazineの新シリーズ「必ず訪れてほしいフランスの地方」へようこそ。今年は、1年を通して、定番の場所からまだ知られていない穴場まで、フランスで最も魅力的な観光地を巡る「美食の旅」に、皆様をご案内します。 

Our fench regions to visit : Bassin d'Arcachon

シリーズのスタートを飾るのは、春に訪れたいバッサン=ダルカション地方。シーフード、ビーチ、牡蠣好きにはたまらない場所です。このエリアを知りつくしていただき、ご自宅でも、この地方を堪能できるいくつかの方法をご紹介します。

ABOUT:

バッサン・ダルカション(アルカション湾)は、フランスの南西海岸に位置する風光明媚な海辺の場所です。アキテーヌ地方のコート・ダルジャンとコート・デ・ランドに挟まれた150キロ平方メートルのこの湾には、砂丘、塩水湾、自然保護区域など、フランスで最も美しい景観が広がっています。

湾は北を向いた三角形の形で、南西の先端は海に面しています。湾の中央には、「イル・オ・ゾワゾー(鳥たちの島)」があります。また、この地域で最も人気のあるバカンス地、キャップ・フェレにも遠くありません。これらの小さな海辺のリゾート地は、シーフード料理や牡蠣が名産ですが、これらと美しいマリアージュを楽しめる、爽やかな白ワインの産地としても知られています。もう少し強めのお酒をお探しの方には、フランスで有名なコニャックやアルマニャックの生産地が近くにあることをお伝えしておきましょう。

面白いポイント:フランスには似たような湾がたくさんありますが、その多くは淡水に浸食され、湖や池に代わっていることです。バッサン・ダルカションは、この地方でも珍しい塩水湾なのです。

HOW TO GO:

パリからバッサン・ダルカションまでは、3時間強で到着します。モンパルナスからTGVに乗りビガノスまで、そこからアルカション行きの列車に乗り換えます。(注:金曜日と週末は、パリ-アルカション間の直通TGVが1日1本あるので便利) ボルドーからは、ローカル線のTERで約50分かかり、1日20〜25本程度出ています。

WHAT TO EAT: 

バッサン・ダルカション一帯は、新鮮なシーフードで知られていますが、この大西洋地域の特産品は、紛れもなく「牡蠣」です。ボルドーや南西地方の爽やかな白ワインとの相性は抜群で、ソーヴィニヨン・ブランやボルドーのセミヨン、プティ・マンサン、グロ・マンサン、コロンバール、モーザックをブレンドしたものが一般的です。

WHERE TO STAY:

バッサン・ダルカションでは宿泊施設に関しては事欠きません。シャンブル・ドット(B&B)がお好みならヴィラ・マディ(水辺の美しい景色)やヴィラ・パリッシー(プール付き)を調べてみてください。アルカション村の素晴らしいホテルなら、グランド・オテル・リシュリューやオテル・ポワン・フランスがお勧めです。いずれもビーチまで徒歩でアクセスできます。美しい客室と屋内プール、スパ、レストランがお望みでしたら、オテル・ヴィル・ディベール・アルカションが最適です。

注:上記の宿泊施設はすべて、アルカション駅から徒歩で行くことができます。冒険好きな旅行者には、RV車で寄れるキャンプ場が多数あります。

MUST DO: 

バッサン・ダルカションを訪れたら、牡蠣を食べたり、地元のワインを飲んだりするだけでなく、様々なアクティビティに参加することができます。ここでは、その中から特におすすめのものをご紹介します。

  • 息を呑むようなピラ砂丘を訪ねる

  • イル・オ・ゾワゾーで鳥を眺める

  • プラージュ・アルカションで日光浴をする

  • キャップ・フェレの灯台を訪れる

  • 湾周遊のボートに乗る

  • アレス-レージュの塩田を堪能する

  • 近隣のワイナリーで地元のワインを味わう

  • ヴィル・ディヴェール地区で素敵な路地と19世紀の別荘を探検する

  • 牡蠣の直売所での買い物と試食を楽しむ

WHEN TO GO:おすすめは春!

冬は寒くてちょっと退屈ですし、夏は観光客で溢れかえってしまいます。なので、バッサン・ダルカションに行くには春が一番おすすめ。また、多くの「夏」の人気観光地と同様、6月、7月、8月はホテル代が高騰し、レストランやアトラクションも混雑する傾向があります。春ならハイシーズンを避けるので、費用を抑えることができ、ゆったりとした時間を過ごすことが可能です。また、これから始まる暖かい季節を感じられ、一層テンションが上がります!

HOW TO ENJOY AT HOME:

フランス南西部に行くのはなかなか難しいかもしれませんが、バッサン・ダルカションの味をご家庭で楽しむには、この地方の「食材とワインを用意するだけで大丈夫!まず、お近くの魚屋で、お好みのサイズの牡蠣を買ってきましょう。

アドバイス:開いた牡蠣の下にクラッシュアイスや海藻を敷き提供することを推奨しています。(Huîtres Arcachon Cap Ferret ウェブサイト調べ)

アルカションから東に24.5kmにあるビガノスという町は、キャビアを生産していることで知られています。これで自宅のテーブルも豪華なものに変身。ポテトチップスとフレッシュクリームも忘れずに!キャビアはちょっと...という方は、アルカションの塩(Sel du Bassin d'Arcachon)を見つけて味付けしてくださいね。

そして、近所のワインショップでボルドーやフランス南西部の白ワインを探しましょう。

(嬉しいことに、これらのワインは基本的にお手頃価格です)フレンチジャズを聴きながら、海の香りのするキャンドルを灯せば、瞬く間にバッサン・ダルカッションに到着!

そして、近所のワインショップでボルドーや南西フランス産の白ワインを探しましょう。(ありがたいことに、これらのワインは基本的にお手頃価格です!)フレンチ・ジャズを聴きながら、海の香りのするキャンドルを灯せば、瞬く間にバッサン・ダルカッションにひとっとび!

Taste France Magazine の編集部一同、皆様が幸せな(そして牡蠣を味わい尽くせる!)春を迎えられますよう祈ってます。

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