Bandol

AOC バンドール

Provence-Alpes-Côte d'Azur
生産地
プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール

AOC バンドールは、パワフルで力強い長期熟成型の赤ワインで有名ですが、陸と海に挟まれた土地柄、非常に香り高いロゼや白ワインも生産されています。

知っておきたいこと

サナリー=シュル=メール湾にある、Tauroeis港の古代遺跡からも分かるように、紀元前7世紀にはすでにぶどうの木がこの地域に存在していました。生産されたワインはいたるところに運ばれました。海に開かれた立地柄、中世に貿易が発展します。バンドールワインは19世紀に生産のピークに達しましたが、害虫フィロキセラがぶどう樹を襲いました。ワイン生産者はぶどう畑を再生するためにぶどう品種の選抜改良に取り組み、地元の伝統的なぶどう品種であったムールヴェードルによって、地域のぶどう畑が再生され、1941AOC(原産地呼称統制)認証を受けました。

ぶどう畑は、陸と海の間に階段状に広がっています。乾燥した土壌により、ぶどうの香りが凝縮されます。海の影響から気温差が少なく、日照時間は抜群です。代表的品種ムールヴェードルからは、力強い長期熟成型のワインが生まれます。ムールヴェードルは、柔らかみをもたらすグルナッシュや繊細なサンソーとともに、AOCのロゼと赤に使われています。AOC バンドールの花形は赤ワイン。約60%を占めるロゼに次いで、生産量の3分の1を占めています。生産量の5%を占める白ワインは、クレレット、ユニ・ブラン、ブールブーランから生産されます。

特筆するべきこと

香り

香り

赤 :赤や黒のベリー類、そして年月を経るにつれて、森の下草、トリュフのニュアンス ロゼ : 赤いベリー類、桃やアプリコット、地域によっては時にフェンネルとマジョラムの香り 白:フルーティー(グレープフルーツやドライフルーツ)またはフローラル(白や黄色系の花)
視覚的に

視覚的に

赤:若い頃は紫色、熟成が進むとガーネット色になります。 ロゼ : 淡く繊細なサーモンピンク色 白: 明るい麦わら色
味覚的に

味覚的に

赤 : タンニンの味がしますが、熟成を重ねるごとに丸くなります。甘草、シナモン、トリュフのニュアンス。 ロゼ : 軽く爽やかですが、ムールヴェードル種のおかげでボディーはしっかりしています。 白 : 爽快で、香りは複雑(白い花、柑橘系、果樹園や異国の果物など)

利用方法

保存

赤:若いうちから飲めるが、長期保存が可能(10年~15年、さらにそれ以上も)

ロゼ:若いうちから飲めるが、ムールヴェードル種のおかげで長期保存も可能

白:1~3年

適した温度とワイングラス

赤ワイン:17 ~ 18 °C 
ロゼワイン:8 ~ 10 °C 
白ワイン:8 ~ 11 °C 

バルーングラスでお楽しみください。

とのペアリング

赤は、ジビエ、蒸し煮料理、子羊のグリル、ヤギのチーズ、トリュフ、チョコレートケーキに。

白はブイヤベース、魚のスープ、エビやニシヒメジのグリル。

ロゼはアペリティフとして、オリーブ、アンチョビソース、ニース風ピザ、魚やチーズとともに。

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