本物のフレンチ・サンドウィッチのお弁当
今日はいつでも便利な、コンビニのカツサンドも、よくあるピーナツバターとジャムのアメリカン・サンドウィッチもなしです。
フランス人が家の外で食べたいサンドウィッチはただ一つ。作る手間もかかりません。まず、近くのパン屋さんでよく焼けたバゲットを買います。それにハムとバターを挟めば、フランスのブーランジェリー(パン屋さん)で売っているような「ジャンボン・ブール」の出来上がり。フランスでは、なんと、毎日300万個以上のジャンボン・ブールが売られているそうです。すごいですね!家で作る時は、有塩バターを使うのがおすすめで、「グラン・フェルマージュ」や「ベイユヴェール」のブランドが定番です。さらに、エメンタール(スイスのチーズ)のスライスを1~2枚はさむと、さらに、たまらない味になります。

アペロ・プレートを作る
フランス風の「スナック(軽食)」に欠かせない、チーズとシャルキュトリーの盛り合わせ。普段は日差しが降り注ぐテラスで食べる多彩なアペリティフ・プレートもピクニックにもっていっちゃいましょう。
食材をいくつかバスケットに放り込むだけで準備できますよ。お近くのチーズ専門店や、デパ地下などの大きなチーズ売り場で、色々な種類のチーズをそろえましょう。編集部のおすすめは、牛乳製のトム・チーズから、ゴート・チーズ(フランス語でいうと、シェーブル)、独特の風味をもつ、ブルー・チーズまで、色々な味を選ぶのが重要。
チーズを買ったら、さくさくのクラッカーやグリッシーニ、フレンチ・シャルキュトリーを2~3種類手に入れれば、ほぼ完成です。
<成功の秘訣>屋外でビストロ風の盛り合わせを楽しむためのアドバイス:いつもの食卓で使うような、カトラリーやチーズナイフ、を忘れないこと。ピクニックだからと言って、手でチーズを食べると汚れるし、気分も台無し。インスタ映えしそうな、ウッドボードに盛り付ければ、より本格的な感じになりますよ。

旬の「グリーン」をフレンチテイストに
春の終わりから初夏にかけての季節は、新鮮な食材がたくさん出回ります。この季節の爽やかなピクニックに旬の野菜を使ったサラダは欠かせません。ミックスグリーンサラダやシーザーサラダではなく、フランスの「ニース風サラダ」にして、格上げしましょう。
南仏の風から生まれたこのサラダは、シャキッとしたグリーン色のトマト、ジャガイモ、ツナ、ゆで卵の入ったヘルシーなごちそうサラダです。重要なのは、手作りドレッシングを作ります。オリーブオイルとビネガー、マスタードをよく混ぜ合わせ、塩胡椒を加えてもう一混ぜ。それをレタスに軽くまとわせ、最後はトッピングをしていきます。具材をグリーンの上に載せて、ピクニックを彩るボリュームたっぷりの美味しいサラダの出来上がり。

ハンバーガーをプレ・ロティに変える
ピクニックといえば「ハンバーガー」!手軽ですし、それは否定しません。ハンバーガーショップでテイクアウトするハンバーガーに、もう一つ肉料理をプラス。そんな時に、味の染みたフランスのプレ・ロティ(ローストチキン)はぴったりなんです。パリを旅行したことがある人なら、街角のお肉屋さんで焼かれるローストチキンの香りを覚えているでしょう。 お肉屋さんのレシピで、フレッシュハーブやスパイスをふんだんに使った自家製プレ・ロティを作ってみましょう。事前にこの美味しいチキンを作っておけば、ピクニックの人気者になるのは間違いなし!
本物のフレンチスイーツを添える
マカロンといえばフランスの典型的なスイーツですが、フランスを訪れたことのある人なら、フランス人はマカロンを日常的には、食べていないことをご存じでしょう。でも、今回のピクニックでは、マシュマロとかアウトドアっぽいスイーツじゃなくって、本物のフレンチスイーツを取り入れてみましょう。
マカロンだけではありません。フランスにはたくさんのスイーツがあります。フルーツ系がお好みなら、フルーツ・タルトやフランボワーズ・タルト。チョコレート派なら、フォンダン・ショコラやガトー・オペラなどが最高です。シンプルな焼菓子が良ければ、「プチ・エコリエ」のクッキーやバターたっぷりのマドレーヌなども。自分で作れば、さらに褒められそうですね!
ロゼもお忘れなく!
ワインなどのお酒はピクニックの重要な定番ですが、初夏を迎えるこの時期にぴったりなのはロゼワインです。フレッシュで爽やかな酸味のあるフレンチ・ロゼは、バゲットのサンドイッチかサラダ、チーズ・ボードまで、多彩なピクニックの食事と合わせやすく理想的。
ロゼワインといえば、プロヴァンス地方が有名ですが、他にもたくさんの産地があります。独特の味わいのあるロワール産やブルゴーニュ産。色の濃いローヌ・タヴェル産は、ピンク色の可愛らしいワインに抵抗感のある赤ワイン派にもぴったり。より複雑な香りと味わいをお好みなら、特別感のあるシャンパーニュ産のロゼ・シャンパンを開けてみてはどうでしょうか?

ピクニックの最後には「フランス流の遊び」を!
それはフランスの古き良き球技、ペタンクです!イタリアの「ボッチャ」にも似た、古くからあるスポーツで、家族や友人と気軽に楽しめるエンターテインメントです。遊び方は、まず双方のチームがいるところから、コショネと呼ばれる小さな玉を6~10メートル離れたところに投げます。そこから各チームが交互に手玉を投げ、コショネに近づけるようにします。この際、相手チームのボールに当てて、遠くに追いやることも可能です!一般的に、ボールは手のひらを下向きにして、手首を使って投げます。ボールを投げる時は、両足を揃えるのがルールです。コショネにボールを最も近づけることができたチームが勝ちです。盛り上がりますよ!
さあ、グルメでフレンチタッチが満載のピクニックを楽しんで。
