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日本の旬を、フランスワインと 

山本真紀 山本真紀 , ワインライター 2022.04.29
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<5月> 新茶にちなんで 抹茶ひと振り&ブルゴーニュ白「サン・ブリ」

汗ばむほどの夏日と、肌寒くてジャケットが手放せない日が入れ代わり立ち代わり、でも少しずつ確実に気温が上り続ける5月。茶の樹が若々しい葉を茂らせると、ようやく新茶の収穫シーズンとなります。フレッシュさを信条とする新茶は当然、緑茶です。フランスでお茶といえば発酵させて作る紅茶が主流ですが、近年は発酵させない日本式の緑茶も人気が高まり、パリでは日本茶専門店までオープンしているほど。と同時に、もはやスイーツの世界で欠かせなくなったのが抹茶です。チョコレートやアイスクリーム、マドレーヌなど、抹茶味がフランスでも大人気なのは皆さんもご存じでしょう。

料理にひと振り、の抹茶活用法 ところで、抹茶はスイーツだけでなく、普通の食事でもけっこう使えるんです。「もう少し色味が欲しい」「定番料理の風味をアレンジしたい」そんなとき、茶こしで抹茶をサッとひと振りするだけ。天ぷらやポテトサラダに抹茶をふんわりかけてあげると、鮮やかな色と爽やかな香りで新鮮な印象に生まれ変わります。そこで今回は、塩味の焼鳥に抹茶をプラス。ジューシーな鶏肉にグリーンの香りをほんのりまとわせ、上品な一皿に仕上げました。

ブルゴーニュ白はシャルドネのほかにも 合わせたくなるワインはブルゴーニュの白、とくにソーヴィニヨン・ブランがオススメです。もしかしたら「あれっ、ブルゴーニュの白といえばシャルドネでは?」と疑問に感じた方がいるかもしれません。でも実のところ、シャルドネのほかにはブルゴーニュ・アリゴテのアリゴテ種、そしてサン・ブリのソーヴィニヨン・ブラン種も栽培されているんですよ。ソーヴィニヨン・ブランは世界各地で育てられている国際品種ですが、銘醸地ブルゴーニュ産のものはピュアでオーセンティックなスタイルが特徴的。品種由来のさわやかな草の香りはけして強すぎることなく、ほろ苦い抹茶の穏やかな風味と調和します。また、サン・ブリの産地は、あの有名なシャブリも造り出されるブルゴーニュ北部です。涼しい気候からくるキリリとした酸味が、ジューシーな鶏肉の油脂をサラッと流してくれますよ。主流シャルドネの背後に隠れがちな、ブルゴーニュのソーヴィニヨン・ブラン。ちょっと珍しいので、ワイン通にも喜ばれる1本です。5月は新茶に思いを馳せながら、抹茶風味の一品とサン・ブリをお試しあれ!

 

醤油
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AOP ヴォージュ産モミの木はちみつ
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